白石城
「伊達の先陣」と言われた仙台藩の家臣片倉小十郎が代々、城主を務めた城。江戸幕府の一国一城令後も、仙台城があるのに存続が認められた全国でもまれな城。米沢に封じられた上杉家へのにらみ、とする説が有力だ。幕末、奥羽越列藩同盟が結ばれた場所でもある。
明治初め、不本意にも賊軍とされた片倉家は白石を追われ、北海道の開拓に乗り出す。白石村をつくり、現在、札幌市白石区となっている。片倉家は開拓費を工面するために城を払い下げ、その後、明治政府の廃城令により1874年に解体された。
今の白石城は1995年、白石市が21億円かけて復元したもの。歴史ブームで若い女性の来城者が増えているという。
朝日新聞、「おらほの宝」より抜粋
by sakura-3rd | 2009-06-10 00:49 | お出かけ