やすまるさんの五首選 「空」
恵まれて大川の土手の春に咲きそのひとひらをひとにささげる
なつやすみ好き放題にのびきった生け垣の上にひまわりわらう
天使としてつかえた日々を洗いきよめぱんと広げて干す千の秋
晶々と泉のようなあなたから噴き上がり思惟は星図を描く
指先の会話をおえてそれぞれに朝のてのひらは羽ばたいて行く
やすまる より
たくさんの言の葉の中から、心に触れたお歌を集めました。
五首を選ぶことの難しさは、私の感性の鈍さかもしれません。しかし
その鈍さのおかげで、苦しさよりも面白さが勝っているのだと思います。
集めたお歌の順番を入れかえたりしながら(もしかしてご法度?)私の
中に「やすまるさんの世界」を創り上げてみました。
どのお歌も、大きくて気持ちの良い空が見えました。
春、夏、秋、そして星がきれいに見える冬。
いつの季節も空に向かって羽ばたいて行く、始まりの朝。
やすまるさん、ありがとうございました。
by sakura-3rd | 2008-11-17 00:39 | 百歌繚乱~題詠~