題詠2015鑑賞 083:憎
*同じお題で先に詠まれた歌の中からベスト5首を選んで、勝手にコラボレーション鑑賞中です。
憎しみを一つ二つと数えつつ洗濯物は畳まれてゆく(天野うずめ)
もう誰を憎めばいいか分からずに原発事故後の世界を生きる(文乃)
憎しみもやがては土へかへること山杜鵑草つゆをたたへつ(有櫛由之)
憎しみに満ちる世界に一粒の優しさの種 蒔けるものなら(遥)
憎しみのひとつひとつを羽にして手放していく晴れた屋上(千原こはぎ)
by sakura-3rd | 2015-11-08 21:00 | 百歌繚乱~題詠~