凸凹してるなぁ ~かまえ!ぼくたち剣士会~
心と心の闘い。それこそが、剣道を剣道たらしめている、本質的部分なんだ。
心の中の恐れとか、焦りとか‥‥‥。そういった一切を捨て去らない限り、
最高のタイミングで攻撃することはできない。どちらの心が、より強いか。
剣道の『試合』は、その『試し合い』の場なんだ。竹刀を振るのは、いわば
おまけに過ぎない。心の勝負に勝ってから、打つんだ。
剣道で一番大事な力は、老若男女を問わず、すべての人に平等に与えられて
いたんだよ。
大好きな剣道を辞め、パズルに没頭する高校生の慧一が、同級生・龍心からの
強引な勧誘で「でこぼこ剣士会」に入会。一癖も二癖もある個性派の仲間たち
と出会い、団体戦での勝利を目指して戦っていきます。
「剣道」とは?
「本当の強さ」とは?
理詰めで考えていくところが、暑苦しく暴走するスポ根ものとは一線を画して
いて、私は好きです。(いえ、正統派のスポ根ものも好きなんですけどね)
賢いスポーツマン・・・・初恋の人が剣道部でした(笑)。
そんな思い入れもプラスされて、読後感スッキリの一冊となりました。
剣道を愛する人たちだけでなく、トラウマを抱えて凸凹している人たちすべてに、
おススメです!
by sakura-3rd | 2015-05-27 14:37 | 映画&読書