カテゴリ:題詠2010(100首)( 106 )

題詠100首

001:春
微笑みのかほりかぐはしひだまりで赤子のやうに春に抱かるる

002:暇
虹晴れて我が家の愛犬引退す「しばしお暇また会う日まで」
          *愛犬:アイドル

003:公園
山行こう映画を観よう旅しよう一緒に歩こう公園うふふ

004:疑
手をあはせただ手をあはせ祈りをり疑ひ晴れて健やかなれと

005:乗
薄桃の花びらふわり髪に乗せ母は歩きて季節を運ぶ

006:サイン
モノクロの我より若き日の母が描きしサイン写真と眠る

007:決
告げられし命の期限何せむに決意を胸にいざ生き抜かん

008:南北
スキップで桜追いかけ南北母と私と笑顔とMARCH

009:菜
かすかなる息吹なりけり母の手に摘まれて光る若菜の雫

010:かけら
受け継ぎし命のかけら悠久の母なる海をこえてきらめく

011:青
白寿なる祖母より給ふ道しるべ群青の帯母に結べり

012:穏
オレンジとりんご煮詰めて穏やかな雨の音聞く母の城にて

013:元気
「いつまでも元気でいてね」「あんたもね」「かわいくないね」「母、だからねぇ」

014:接
どれくらい接眼レンズまわしたら親子の絆見えるでしょうか

015:ガール
政宗の教え守りし仙台の青葉繁れるガールズスクール

016:館
夏草に古の夢重ねつつ母と訪ねし高館の丘

017:最近
冬枯れの森の静けさ身に纏い佇む母を最近知った

018:京
病室の窓より覗く霞空心は京の桜を想う

019:押
夜更けて痛みに震う声を聞くナースコールのボタンを押せり

020:まぐれ
あかねさす紫山の夕まぐれ母の香たゆたう家に帰ろう

021:狐
琴の音や夢とうつつの錦織る朱い鳥居と白狐の面

022:カレンダー
故郷はここだと空につぶやいたカレンダーにない独立記念日

023:魂
寄り添いし魂たちに彩られ±幸せな今
*±=ぷらすまいなす

024:相撲
猫の手で眉間のしわをポチッとな負けるが勝ちよ顔相撲しよ
                      *顔相撲=にらめっこ

025:環
夏服に着替えた朝ははにかんで少しうつむく深山苧環

026:丸
若葉寒私の膝で丸くなるこの温もりに救われている

027:そわそわ
いたずらな光の粒がはじけ飛びそわそわしてるこもれびの森

028:陰
サワサワと風が奏でる山の中蕗の葉陰で踊るのだあれ

029:利用
薄紅のお風呂の水を利用してほんのり撒いた如雨露から虹

030:秤
右に祖母左に母が眠りをり真中で凛と揺るがぬ秤

031:SF
母娘してせーの!で書いたSFは「すこ~し不思議」「すご~く不可解」

032:苦
「未来では苦しみすべて流します」万葉仮名であらわす未来苦流
                          *未来苦流=キセキ

033:みかん
まんなかにみかんがひとつありまして母とにゃんこのじゃれあいみてる

034:孫
ごめんなさい嫁にもいかずごめんなさい孫も産めないごめんなさい

035:金
入院も交代でする仲の良さ金婚式もきっとふたりで

036:正義
印籠が欲しいといった幼き日笑い声こそ我が家の正義

037:奥
陸奥のめぐる季節を生き抜きて白寿迎えし祖母を誇れり

038:空耳
届かない音が彷徨う秋の空耳を澄ませて瞳を閉じる

039:怠
こすもすが風とゆっくり歌う日は「親」をチョッピリ怠けてもいい

040:レンズ
かじかんだ玄関開く一瞬に曇ったレンズ「おかえり」の声

041:鉛
「ありがとう」笑顔いっぱい手をのばし赤鉛筆で空にはなまる!

042:学者
「困ったねぇ我が家の学者先生は」赤ペン越しに除夜のため息

043:剥
親子でも知らない顔があるわけで・・・・化けの皮まで剥がして見せる

044:ペット
腕の中抱きしめている温もりはペットじゃなくて大事な家族

045:群
遙かまで錦織なす山々に群青添える空、クジラ雲

046:じゃんけん
じゃんけんを覚えた頃のちっちゃな手守られていた愛されていた

047:蒸
菜箸を揮う私の鼻歌は威風堂々蒸し上がるまで

048:来世
泣く人がいないのならば「来世」告げどこでもドアを開けて踏み出す

049:袋
「おかえり」を言うためだけにこっそりとリュックに入れたお守り袋
「ただいま」を聞くためだけにこっそりとリュックに入れたお守り袋

050:虹
青空がただひたすらに青いから歩いてみるか虹が出るまで

051:番号
坂道の桜咲くたび思い出す出席番号制服姿

052:婆
「最期まで誰かさんちの婆でなく名前で生きる!」アラフォー独女

053:ぽかん
気づいたら無音世界にひとりいてぽかんと浮かぶ月を見ていた

054:戯
シンとした秋の夜長のつれづれに鳥獣戯画の絵巻をなぞる

055:アメリカ
この海にひっそり潜って丸くなるアメリカまでは眠らせていて

056:枯
暗闇に閉ざされし身を抱きしめて枯山水の宇宙をみていた

057:台所
やわらかな湯気立ち消える台所いたたまれずに膝を抱える

058:脳
脳トレを借りてきてよというけれどDSもないのにどうするの母

059:病
臆病な桜舞い散るあの街へ帰りたくなったよいいかな泣いても

060:漫画
かなうなら漫画家よりも行間に想いつめこむラブコメ作家

061:奴
いつまでも困った奴だというけれどそむけた顔が笑ってるよ父

062:ネクタイ
私でも飛んでけそうな月世界蝶ネクタイのウサギが走る

063:仏
はんなりと穏やかなりしその笑顔御仏様に近くなりゆく

064:ふたご
めぐり逢う遙か彼方の光もて互いに照らすふたご星かな

065:骨
胸骨がつながるほどの抱擁を終の記憶にしたいと願う

066:雛
幸せで健やかであれと手をつなぎふたりで歩く雛菊の道

067:匿名
記念日に届いたピンクの花束には「柄じゃないので、匿名希望」
             *花束=ブーケ

068:怒
泣くよりは怒っていろよと背を向けた赤くなってく耳たぶ見てた

069:島
ゆるやかに満ちゆく月を待ちこがれひとり訪ねし風わたる島

070:白衣
背中から白衣でくるみ抱きしめる壊さぬように離さぬように

071:褪
泣きぬれて身は水底に沈めども記憶の中の笑顔は褪せず

072:コップ
微かなる秋色の風朝陽射しコップで揺れる歯ブラシ2本

073:弁
戯れにひとりで歌う星月夜桜の花弁鮮やかに散る

074:あとがき
うたかたの静寂で膝を抱え込みもう少しだけ夢であとがき
     *静寂=しじま  

075:微
赤い糸つながる先に誰かいて微かな期待イツカアエマス

076:スーパー
誰かとの絆感じてみたい夜ひとりで観ている「スーパーナチュラル」

077:対
正論で武装しなけりゃ会えなくてうすら寂しい相対性理論

078:指紋
風花が舞い散る寒い夜でした重ねた指紋覚えてますか

079:第
がんばったみんなにあげる第一位ちゃんと見てるよいつも見てるよ

080:夜
幾千の夜を重ねて紡ぎ出す朝の光で守ってあげたい

081:シェフ
初めての聖夜に届く垂水坂レーブ・ドゥ・シェフのあま~い魔法

082:弾
ピアノ弾くその指先に恋をした同じ世界にさわって落ちた

083:孤独
彼もまたくしゃみするたび目を閉じて「二十億光年の孤独」を旅す

084:千
「越えるから!」遠ざかる背に声を上げ千里の道へはじめの一歩

085:訛
ふりそそぐ月の光で転訛した「アイシテル」って信じて笑う
           *転訛=てんか

086:水たまり
いつからか並んで歩くようになり水たまりでは一緒にジャンプ

087:麗
仕事では女封印してるから花の下では綺麗でいたい

088:マニキュア
白い息かじかむ指をからめては冬の夜空に刷くマニキュア

089:泡
はにかんだ空の流れが止まる瞬間たそがれ色の泡となる恋
                 *瞬間=とき

090:恐怖
もう二度と会えなくなるという恐怖戸棚に隠し今日も微笑む

091:旅
純粋な情熱を持て頑なな彼の旅人のコートを脱がす

092:烈
耳元でささやく声に煽られる鮮烈な赤運命ですか

093:全部
苦しさも恥も焦りもわかるからどうぞ話して全部聞くから

094:底
彼だけは特別だからいつまでも記憶の底に眠る初恋

095:黒
チェス盤の隅で小さくなっていく黒が負けてもかまわない夜

096:交差
たちまちに惹きつけられた不可思議な謎と真理が交差する人

097:換
人生の折り返し点過ぎたなら深呼吸して速度変換

098:腕
何度でも立ち上がれるさ私には支えてくれる腕があるから

099:イコール
越えたくて追いつきたくてイコールになれない想い抱えて走る

100:福
父母が笑う家には福来る子どもも犬も猫も幸せ♪
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by sakura-3rd | 2010-11-30 23:04 | 題詠2010(100首) | Trackback | Comments(2)

完走報告(さくら♪)

2010年の題詠100首、完走しました。

私の歌を読んでくださった方の心を揺らすことができたら幸せです。

ありがとうございました。
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by sakura-3rd | 2010-11-30 23:00 | 題詠2010(100首) | Trackback(1) | Comments(2)

100:福(さくら♪)

父母が笑う家には来る子どもも犬も猫も幸せ♪

ちちははがわらういえにはふくきたる
こどももいぬもねこもしあわせ
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by sakura-3rd | 2010-11-29 21:35 | 題詠2010(100首) | Trackback | Comments(0)

099:イコール(さくら♪)

越えたくて追いつきたくてイコールになれない想い抱えて走る

こえたくておいつきたくていこーるに
なれないおもいかかえてはしる
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by sakura-3rd | 2010-11-29 21:26 | 題詠2010(100首) | Trackback | Comments(0)

098:腕(さくら♪)

何度でも立ち上がれるさ私には支えてくれるがあるから

なんどでもたちあがれるさわたしには
ささえてくれるうでがあるから
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by sakura-3rd | 2010-11-29 20:09 | 題詠2010(100首) | Trackback | Comments(0)

097:換(さくら♪)

人生の折り返し点過ぎたなら深呼吸して速度変

じんせいのおりかえしてんすぎたなら
しんこきゅうしてそくどへんかん
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by sakura-3rd | 2010-11-29 19:51 | 題詠2010(100首) | Trackback | Comments(0)

096:交差(さくら♪)

たちまちに惹きつけられた不可思議な謎と真理が交差する人

たちまちにひきつけられたふかしぎな
なぞとしんりがこうさするひと
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by sakura-3rd | 2010-11-29 19:26 | 題詠2010(100首) | Trackback | Comments(0)

095:黒(さくら♪)

チェス盤の隅で小さくなっていくが負けてもかまわない夜

ちぇすばんのすみでちいさくなっていく
くろがまけてもかまわないよる
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by sakura-3rd | 2010-11-28 00:50 | 題詠2010(100首) | Trackback | Comments(0)

094:底(さくら♪)

彼だけは特別だからいつまでも記憶のに眠る初恋

かれだけはとくべつだからいつまでも
きおくのそこにねむるはつこい
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by sakura-3rd | 2010-11-27 23:27 | 題詠2010(100首) | Trackback | Comments(0)

093:全部(さくら♪)

苦しさも恥も焦りもわかるからどうぞ話して全部聞くから

くるしさもはじもあせりもわかるから
どうぞはなしてぜんぶきくから
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by sakura-3rd | 2010-11-27 23:05 | 題詠2010(100首) | Trackback | Comments(0)