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家族の愛は、重力をこえる。

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 第1回仙台シネマ 『重力ピエロ』 を観て来ました。

 仙台在住の伊坂幸太郎氏の小説を映画化した作品で、宮城県内の
あちこちでロケが行われました。全国公開を前に、先週末から県内で
先行上映されています。

 「楽しそうに生きてると重力なんて感じなくなるんだよ」
 「私達そのうち宙に浮いちゃうかもね!」

 サーカスのピエロを見上げながら笑顔で話す両親の言葉が印象に
残りました。

 そして、小日向お父さんの「春は俺に似て嘘が下手だからなぁ」という
シーンで涙が止まらなくなりました。ホントに、このお父さんの穏やかで
ちょっとせつなくてどこまでも優しいキャラには感動しまくりでした。

 また、春がオープニングで降ってきたシーンのロケ地になったのは、
私の通勤途中にある某女子校。(森山直太朗さんの「サクラ」で共演を
したことでも知られる、合唱部が有名な高校です) 両親の出会いの
シーンのロケ地になったのは蔵王スカイライン、泉水のベビーカーを
押しながらお母さんが歩いているのは八木山 (お野菜の歌♪かわいい
歌だなぁと思いました)、泉水が決死の思いで電話をかけていたのは
大倉ダム(下から放水されているところを見たことはあるけれど、上から
見下ろしたことはないなぁ)・・・・と、映画の中には杜の都の美しい風景が
たくさん登場しています。

 家族が引越しをしたお家、きっと奥松島のどこかなのかなぁ・・・・
木のぬくもりが感じられてあったかい、どことなく「西の魔女が死んだ」に
出てきたおばあちゃんの家に似ていました。それから、モデルをしていた
お母さんの写真、どうしてあえて横向きのものを飾っているのだろうって
思ったのですが、ラストで納得。素敵♪

 二段ベッドでのシーン、エンディングで春が降って来るシーン・・・・
お兄ちゃんはやっぱり特別なんだなぁと思ったのは、私がいまだに
「お兄ちゃんが欲しかった」といい続けている長女だから・・・・かな?(^^;)

 人見知りが多くて、なかなか他者を受け入れがたい雰囲気の漂う
仙台人の中に、「最強の家族」はひっそりと、そして仲良く暮らしている
ような気がしてくる、なんとも不思議な魅力を持った作品です。

 宮城県外に住む皆様。
 『重力ピエロ』、全国公開になったら、どうぞ映画館でご覧になってください。
 何か心に訴えてくるものがたしかにある映画です。そして・・・・

 その街のどこかに、私も住んでいます♪

by sakura-3rd | 2009-04-28 21:56 | 映画&読書