宮城野萩
江戸時代の宮城野は、城下の東に広がる原野で、仙台藩主専用の
狩猟場でした。秋の頃には、古歌に詠われた萩が赤白紫に咲き乱れ
鈴虫の音色が楽しめました。
花の季節が終わると、萩の枝は、仙台名産に数えられた五色筆の
軸に用いられもしました。宮城野萩のほか、実方中将墓付近の片葉
の薄、名取川の蓼など、歌枕に知られた材料が筆軸となり、風雅な
土産物として盛んにもてはやされたということです。
(せんだい市史通信より抜粋)
*画像は、『奥州名所図会』より「萩の花を楽しむ人々」です。
「鈴虫狩りを楽しむ御殿女中」といわれることもあり。
by sakura-3rd | 2008-09-08 19:36 | 杜の都