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浮世絵はなぜ海を渡ったのか

 大人の遠足~神戸編 其の壱 へのTBです。

> でも、なんで日本の作品が、団扇絵や版下絵という貴重な作品が
  海を渡って所有さ れているんだろう。版画だから日本にもっとたくさん
  あってもいいと思うのだが…。


 江戸時代、鎖国中だった日本にやってきたオランダ人(長崎・出島で貿易)が
帰国の際に日本土産として持ち帰ったことが一因だとされています。
 オランダ商館長(カピタン)は「和蘭風説書」(海外事情報告書みたいなもの)
を提出するだけでなく、江戸への参府も行っていました。その時に北斎や歌麿
などの浮世絵(版画だけでなく肉筆画も)を買い求めて、祖国に持ち帰っていた
のです。

 オランダ商館医のシーボルトもそのひとり。
 でもね、美人画や風景画だけなら良かったのですが、うっかり「日本地図」
まで荷物に入れていたから大騒ぎになっちゃったのが・・・・シーボルト事件。

 このようにして海を渡った浮世絵が災害を免れて、現在、海外のあちこち
の博物館に収蔵されているということですね。

 「火事と喧嘩は江戸の華!」といわれた時代、紙はあっという間に燃えて
しまったでしょう。その後の大震災や先の大戦時の空襲でも。日本の貴重
な財産も保存されていなければ、よそから見せてもらうしかない・・・・と。

> 作者・題名は控えてないが、子どもが本を頭に乗せてそれを親が見ている
  という絵があった。


 喜多川歌麿 『当世子供六歌仙 文屋康秀』 でした。

 私は好きな絵から観て歩いて好きなように感想をメモしているのですが、
絵の脇にあるチョコット解説とは微妙にズレていることが多いみたいで・・・。
「音声ガイド」をおともに順番に観て歩いていたうみうさぎさんとは、会場内
別行動だったのですが、見終わってから話をした時に、「そうそう!」と思う
ことがいろいろあって楽しかったです♪

 商売柄(?)こういった展覧会に連れ立って行くと、解説役を仰せつかる
ことが多いのですが、本当はこんな風に自由に歩き回って観る方が好き♪

 おおざっぱな性格(笑) & お気に入りだけゆっくり観られたら満足(^^)

 わがままな私ですが、うみうさぎさん、またご一緒してくださいね~

by sakura-3rd | 2008-02-18 10:23 | お出かけ