大空は(酒井人真)
大空は恋しきひとの形見かは物思ふごとにながめらるらむ
酒井人真
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1995年1月17日の早朝、最大震度7の大地震が起きました。
朝のニュースで流れたのは、空から撮った神戸の街の映像でした。
それははじめ、暗くてまだ眠っているように見えました。
電気の止まった街の中で、火事の炎だけがやけに明るく映し出され、
そこだけ別世界のように感じられました。
その後のニュースで、横倒しになった高速道路や脱線している列車、
途中で崩れ落ちている高架道路の映像が次々と流され・・・・。
神戸はとんでもないことになっているんだと、実感しました。
あの震災から15年。
大切な人やものを失った人たちの心の傷は決して消えることはないの
でしょう・・・・
それでも、時がその傷をほんの少しでも癒してくれているといいなぁ、と
思わずにはいられません。
神戸にもつながっている空を見上げながら。
by sakura-3rd | 2010-01-18 01:01 | 百歌繚乱